切ってしまった場合、何が起こる?
手などを切ってしまうと、だいたいの場合出血します。血友病患者も普通に出血します。血が噴き出すということはありません。
まして、一般の人に比べて死に至るほど危険ということもありません。
紙で切ってしまった、ひげ剃りで軽く切ってしまった場合など傷が浅いときは、手を当てて圧力を加えます。こうすることにより、血管の破れた箇所がふさがります。
傷が大きく深い場合は、出血を止めるために製剤が必要になります。
人間はいつも、どこか出血しているものです。ただそれに気が付いていないだけです。
今日、どこかに足をぶつけませんでしたか? もしそうなら、多分あなたの血管のどこかで出血を起こしているはずです。
そんなはずはない? それはアザになる前に破れた血管があっという間に修復されてしまい、単にあなたが出血に気が付かなかっただけです。
しかし、血友病患者の場合はこうはいきません。ぶつけた箇所が青黒いアザになるまで、一定の割合でゆっくりと出血を続けます。
しかしアザは皮下出血ですので、普通気にする必要はありません。
誤解:子供にはハサミを持たせるな。大人も鋭い道具を持つな。
向きさえ間違わなければ、どんな子供も安全です。血友病の子供もハサミを使って構わないし、それ以上の人はカッターや剃刀を使っても問題はありません。
皮膚表面を軽く切ってしまった場合は、ほとんど問題ありません。切った場所を清潔にし、圧迫し、絆創膏を貼っておけばそのうち血は止まります。
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