運動療法ガイド
運動療法ガイド

以下に病院作成の資料を基に、運動療法の効果的な方法を解説します。Webmasterは実際に運動療法のレクチャーを受けましたが、何事にも「生兵法は大怪我のもと」です。ここでの情報は参考程度にとどめ、実際にはリハビリ施設などでの指導を受けることをお奨めします。

血友病とは

私たちの体は、怪我をしたりして対外に血が流れ出すと、自然と血が止まり、傷も治るような仕組みになっています。 出血が止まるのは、血液中に凝固因子というタンパク質が存在しているからです。けれども、この凝固因子が少なかったりすると、止血は遅れてしまい不十分となってしまいます。
凝固因子は12種類あるとされていますが、中でも第8,9因子と呼ばれている凝固因子が、生まれもって少なくなってしまっている病気を血友病と言います。

血友病の症状

症状には出血症状とその後遺症があります。出血は全身各所に起きますが、高頻度なのは、毛細血管の豊富な関節や重力のかかる関節の関節内出血、及びその周囲の筋肉内出血、皮下出血です。
また、血腫で末梢神経が圧迫され、しびれなどの神経症状が出現することもあります。

頻度の多い出血部位
関節内出血 筋肉内出血 その他の出血
肩関節
肘関節
股関節
膝関節
足関節
上腕筋
前腕筋
腸腰筋
殿筋
腓腹筋
内蔵出血
鼻出血
歯肉出血
頭蓋内出血
外傷など

関節内出血による関節内の変化
関節出血において、図を用いて詳しく解説します。
血友病の治療

血友病性関節症の治療には輸注療法などのほかに運動療法というものがあります。 運動療法の目的は大きく分けて2つあり、(1)筋肉を強くして出血を予防することと、(2)出血後の拘縮や変形を防ぐことと言われています。

出血好発部位のできる課程とその予防

この悪循環を運動療法で断ち切る!

基本は
  • 筋力増強訓練
  • 関節可動域訓練
  • 血友病性関節症の対策

    運動療法の進め方

    • まずは抵抗をかけずに関節を最大限に動かして様子を見ましょう。
      もし、痛みや関節の不快感があれば介助(誰かに助けてもらって動かす)から始めましょう。
    • 運動の回数を少しずつ増やしましょう。
      (5回~10回~15回~20回)
    • 20回くらい出来るようになったら500グラムくらいの重りを付けて(あるいはゴムなどで抵抗をかけて)運動しましょう。
    • 抵抗運動の回数を少しずつ増やしましょう。
      (5回~10回~15回~20回)
    • 20回くらい出来るようになったら重りやゴムの強さを少しずつ増やしましょう。
    • 運動は毎日しましょう!

    運動方法

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