血友病とは何か?
血友病とは何か?

血液....それは命の液体です。血液は人間に必要な栄養分と酸素を運び、有害な毒素や老廃物を運び去ります。生きるためには血液が必要です。出血で血液がなくなり始めても、身体はどのようにして出血を止め、そしてどのようにして治すかを知っています。

希に血友病として生まれる人々は、自分自身で出血を止めることができません。血友病は、正常に血が固まらない病気なのです。血友病を持つ人々は、身体にダメージを与えかねないほど、また身体を危険にさらしかねないほど、長時間に渡って出血が続く可能性があります。

血友病という言葉には何となく怖い響きがありますが、日本のような国に住む人々には出血を速く止める薬があります。 これにより今日、多くの血友病の子供達は、出血による健康へのダメージをそれほど受けずに成長しています。

血友病は一般的に男性のみがかかる病気です。またこれは世界中で見られる病気です。 どんな人種、どんな地域、どんな国の人もかかる可能性のある病気ですが、その確率が極端に低いのです。

多分その確率の低さ故、血友病を取り巻く多くの誤解があります。

誤解:血友病は王室の病気

英国ビクトリア女王ロシア皇帝アレクシス

1800年代から1900年代にかけて、イギリス、スペイン、ロシアのロイヤル・ファミリーが血友病にかかりました。これは血友病を持った英国王室のメンバーの何人かが、他国の王室と結婚したために起きました。彼らの子供、孫へと血友病が遺伝しましたが、血友病を持った王室のメンバーは、はるか昔に死に絶え、今では血友病を持つ王室のメンバーは知られていません。しかし、この誤解だけが残りました。事実、血友病は(生まれた時点で決まりますが)誰にでも起きうる病気です。

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