-出血時の投与-まま(2015/12/8 18:19)No.3884 ┣Re:出血時の投与-あにやん(2015/12/9 14:12)No.3885 ┣Re:出血時の投与-あにやん(2015/12/9 14:32)No.3886 ┗Re:出血時の投与-西村聡文(2016/1/16 13:42)No.3889
3884 | 出血時の投与 | まま | |
いつも掲示板に助けられています。 今回は出血時の投与について皆様のご意見をお聞きしたく投稿させていただきました。 皆様は出血時 すぐに投与されると思いますが、次はいつ投与されますか? 12時間は空けたほうがいいと聞きましたが 12時間後? 24時間後? どのくらいの間隔を空けますか? 2、3日は連続投与した方が良いですよね? よろしくお願いします。 |
3885 | Re:出血時の投与 | あにやん | |
記事番号3884へのコメント 出血時投与についてですが、基本、定期投与しているにもかかわらず「出血」を起こした場合と 考えてよいのでしょうか? 定期投与の量は人によって違います。 血友病Aの場合、週に2-3回、体重1Kgあたり20単位とか、多い場合は40単位とか50単位とか投与 していると思います。 その状態で、出血を起こすことは、ある程度外部からの力が加わってのものと考えて、対処する 必要もあると思います。 また、出血の部位、体重を支える「足」なのか、比較的安静を保てる「手」なのか、関節出血か 筋肉出血か皮下出血なのか? 部位や出血の程度にもよりますので、一言で答えることはできかねます。 ただ、出血の程度を(部位を含めて)考えて、とりあえず1回目は体重1Kgあたり20単位から50単 位までの輸注を行う。 8時間から12時間で半分に減りますので、だいたい半日経ったところで状態を見て、まだ腫れや 痛みが続いているなら、もう一度輸注が必要でしょう。この場合の輸注量は、1回目の輸注量と 考え合わせて、20単位から30単位ぐらいでしょう。 さらに半日後に状態を見て、必要なら輸注すべきだと思います。 1回目の注射から半日後に、かなり改善がみられるなら、半日で追加せず1日後に追加するという 方法もあります。 また、その1日後が定期補充にあたる場合は、いつもの定期補充をする、あるいは状況を見てい つもより多めに輸注をするという方法もあります。 結論的に言えば、8因子は8時間から12時間で半分になり、さらにそのままだと8時間から12時間 でその半分になり続ける。9因子は18時間から24時間で半分になり続けるということを前提に、 状態が改善しなければ追加するということでしょうか。 長くなってしまいましたが、時間を空けないと使ってはいけないわけではなく、半減期を考え合 わせて追加するタイミングと輸注量を決めればいいと思います。 |
3886 | Re:出血時の投与 | あにやん | |
記事番号3884へのコメント 定期投与していなくて、オンデマンド(出血時投与)の場合も、基本は同じです。 半減期を考えて、8時間後あるいは12時間後に1回目投与量の半分を投与する事もありです。 安静を保てるならば、1回の投与で治癒するでしょうが、安静が難しい場合や、出血の程度が重い 場合は、2、3日ぐらいの間は追加投与が必要になってくると思います。 この場合の追加も、半減期と活性期待値(投与量)を計算して、投与すればよいと思います。 1日に2回投与するのか、1日1回で良いのか、2日続けるのか、3日間続けるのか、はたまたもっと続 けるのか、活性値を50%に上げるのか100%に上げるのか、状態を見て判断しつつ、経験を積んで ください。 |
3889 | Re:出血時の投与 | 西村聡文 | |
記事番号3884へのコメント 手術の時は大概の病院では、持続輸注、輸液ポンプで薬液を連続投与しています。 すなわち、連続して因子を投与し、血中濃度を維持するのが理想的なのですが、家ではそのような治療 法は無理なので、注射(ワンショツト)で濃度を上げ、下がってきたら補充することになります。 つまり、注射の「間隔」が問題では無く、どの程度まで濃度を上げて良いか(ピーク値)、どこまで下 がったら補充すべき(トラフ値)か、という視点で考えています。 あまり、何時間か注射の間隔を空ける、という考えに縛られる必要は無いと思います(一部投与間隔に 制限の有る製剤を除く)。 |