CHPnet 会議室
血友病に関して

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-長期作用型製剤のコストについて-匿名(2015/2/26 07:17)No.3773
 ┗Re:長期作用型製剤のコストについて-あにやん(2015/2/26 18:34)No.3774
  ┗定期投与に縛り!-西村 聡文(2015/2/26 23:22)No.3775
   ┗Re:定期投与に縛り!-匿名(2015/3/3 06:05)No.3777
    ┗Re:定期投与に縛り!-しんじろう(2015/3/8 22:21)No.3783
     ┗Re:定期投与に縛り!-西村 聡文(2015/3/8 22:32)No.3784
      ┗Re:定期投与に縛り!-しんじろう(2015/3/14 08:19)No.3794


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3773長期作用型製剤のコストについて匿名 2015/2/26 07:17

初めまして。3歳になるA型重症の息子がおります。家庭輸注を始めて1年半が経ち、少
しずつ生活も落ち着いて参りました。最近では、長期作用型の製剤が医薬品として承
認されたり、あるいは治験の最終段階に入ったという記事が散見されるようになりま
した。血友病を持つ子の親として期待を持ってその推移を見ております。

さて、私たちは海外に住んでおりますが、先日病院を訪ねた際に、その長期作用型製剤
の話になりました。こちらでもB型向けは既に上市されており、A型向けも1〜2年位で
承認されるようです。ところが、先生によると長期作用型製剤の導入は検討されてはい
るものの、導入には難しいコストの問題があるということでした。こちらも日本と同
じく国民皆保険で、医療費は基本的にかかりません。つまり高価な製剤も税金で賄われ
ているわけです。週3回の注射が1回で済むことは、乳幼児の血友病患者とその親に
とってQoLの向上に大きな意味を持ちますが、国民に等しく必要な医療を施すという国
民皆保険の精神からすれば、これは優先順位が低いのかもしれません。

しかしここで一つ疑問が起こります。高価な長期作用型製剤のコストは一体誰が負担す
るのか、そして誰が薬を手にするのかということです。こちらでも、そして日本でもプ
ライベートな保険で血友病の治療にかかる人はいないと思われます。国が導入を進めな
ければ誰も新薬を手にできません。導入が進まなければ、製薬会社も研究開発のコス
トを吸収できなくなるでしょう。あるいは米国などではプライベートな保険で高価な薬
を手にする人達がいるのでしょうか。しかし、患者数が決して多くない血友病では、
国などが導入を進めない限り、製薬会社の売上はほとんどありません。

今後、この長期作用型製剤がどのように日本で導入されていくのか、見通しをお持ち
の方がおられましたら、どうかご教示ください。長文で失礼いたしました。

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3774Re:長期作用型製剤のコストについてあにやん 2015/2/26 18:34
記事番号3773へのコメント

こんにちは。

日本でも、長時間作用型の8因子製剤が発売されました。

↓ヘモフィリアひろばからの引用です。

いよいよ長期効果型の第8因子製剤が出てくるようですね。

2月18日に開催された中央社会保険医療協議会総会の資料を厚生労働省のWebサイトを見てい
たら、12月に承認されたバイオジェンのイクロテイト静注用250単位〜3000単位の薬価が出てま
した。
1000単位で92,050円と、これまでの製剤に比べ10%程度高いようです。参考として米国での価格が
書いてありましたが、同じ1000単位で2380ドルとか、高い。。。

尚、詳細は「医薬品の薬価収載について」の31ページを見てください。
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000074277.html

ということで、
予想よりは保険薬価は高くはなかったようですが、
この製剤はあまり長時間の作用が期待できないとか・・・・・。

今後の推移を見ていきたいと思います。





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3775定期投与に縛り!西村 聡文 2015/2/26 23:22
記事番号3774へのコメント
あにやん情報ありがとうございます。

イロクテイトの用法及び用量

定期的に投与する場合、(途中省略) 投与間隔は3 〜 5 日の範囲

と、制限が設けられましたね。

残念です。

血友病患者は、「正常」な生活ではなく、「中等症」で我慢せいということです。

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3777Re:定期投与に縛り!匿名 2015/3/3 06:05
記事番号3775へのコメント
あやにんさま、西村さまコメントありがとうございました。薬価についての具体的な情報は初め
て知りましたので、とても参考になりました。きちんと探せば、国の議事録がきちんと公開され
ているものなのですね。日本では、従来の薬価に比べて10%増しということで、想像よりは差額
は小さいなと感じました。しかしこちらでも、少しでも単価を下げようと地域をまたいで、或い
は国をまたいで製剤の共同購入を進めていると聞きました。そのような状況で、割増の新薬は直
ぐには導入出来ないのかもしれません。今後も新薬の開発とその導入の推移を見ていきたいと思
います。ありがとうございました。

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3783Re:定期投与に縛り!しんじろう 2015/3/8 22:21
記事番号3777へのコメント
3日から5日ということは定期補充で
2日目に出血したときは使えないということですか?
それでは変更しても意味がないですね。

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3784Re:定期投与に縛り!西村 聡文 2015/3/8 22:32
記事番号3783へのコメント
出血すれば使えます。

縛りはあくまでも定期投与の場合です。

出血時は目安として、軽・中度出血は24〜48時間毎、重度出血では12〜24時間毎
と添付文書には記載されていますね。

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3794Re:定期投与に縛り!しんじろう 2015/3/14 08:19
記事番号3784へのコメント
>この製剤はあまり長時間の作用が期待できないとか・・・・・

確かに活性が高いまま維持されるのならまだしも低い状態が少し長くなっただけの話
ですから難しいところですね。
出血のリスクは増えるかもしれないよと先生から説明を受けて妙に納得してしまいま
した。
血友病Bの製剤のようには行かないわけで残念ですね。