タイトル: 温浴療法のすすめ
投稿者 : 点睛
URL : 未登録
登録時間:2020年5月21日00時41分
本文:
出血初期に血液製剤が使える今は、昔のように重症化することが無いと思いますが、出
血後に障害を残さないための温浴療法を知っておくのは役立つと思います。
血液製剤が無い時代は、とことん出血してしまい回復まで相当長い時間が掛かりまし
た。
出血が止って、関節や筋肉内部に溜まった血が自然と吸収され元に戻るには1ヶ月2ヶ
月、場合に因っては3ヶ月の時間が掛かりました。
当時医者は患部を冷やせ冷やせと言うだけで、暖めるという治療法を指示したことはあ
りません。
出血が止まったと見極めるタイミングが重要ですが、止まった後は関節や筋肉内部に溜
まった血を早く吸収させることが重要です。
私が小学校2年生の時、右腕に内出血を起し約2週間入院しました。
退院後も腕を吊り肘から手首まで腫れは引かずに不自由な生活でしたが、この時も湿布
などで患部を冷やす治療を続けていました。
放課後のある時、腕が急に痛み出し私は用務員室に連れて行かれました。
すると、そこの用務員さん(当時はお爺さんに見えた)が、洗面器にぬるま湯を入れて
痛む腕を暖めてくれて不思議なことに痛みがス〜と消えていったのをよく覚えていま
す。
それをきっかけに暖めることも必要なんだと知り、それからは試行錯誤で暖めるタイミ
ングを探りました。
その結果得たのが、出血が止まるまでは冷やす、止血を確信し運動機能が戻ってきたら
暖めるのが良いと知りました。
ですから、お風呂に入るようにするタイミングが重要です。
止血が完全なら湯船の中で腕や足を動かして機能回復訓練をするのが早期回復に繋がり
ます。
この方法を友の会で話したら、あなたの言う通りにやったら悪く成ったと言われた経験
がありますが、よくよく聞くと何週間も風呂に入れなかったから長時間風呂に入ってし
まったと聞き、常識を持ってやってくれと言いたい。
初めは10分程度、次は15分、段々と時間を延ばし体を慣らして実行することが重要で
す。
今はそこまで重症化させることはないと思いますが、出血が止まった後のケアとしてお
すすめします。
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