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93 Re:血友病の歴史認識 神澤 典義
日本で血友病患者が発見され100年が経とうとしています。第二次世界大
戦後の混乱期までの日本の劣悪な環境を考えた場合、日本人の死因のトップ
は感染症でした。結核、肺炎、赤痢、破傷風、寄生虫等、血友病患者を死に
至らしめる要因を数え上げたら、きりがありません。健康な人間さえ年齢に
関係なく病気で死んでいった時代です。乳幼児の死亡率も高く、治療法のな
い血友病患者が真っ先に犠牲になっていたことも、容易に想像できます。
医学界では、このころの状況を、血友病は長くは生きられないと考えていた
はずです。
基本的に、血友病は近代日本の社会環境に於いて、簡単に死ぬような病気で
はありません。


血友病の歴史認識 へのコメント

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