タイトル: 論点を明らかにしていただきたい。
投稿者 : supremered
URL : 未登録
登録時間:2007年7月10日21時39分
本文:
神澤さんの書き込みは当初から拝見していましたが、何を論議
したいと考えておられるのかが不明確なため、無闇に返信しても
不毛な言い争いになりかねないと感じ、投稿を控えていました。
その後、「討議場」が設けられ、神澤さんは「討議場を退場させ
ていただき」と宣言したにもかかわらず、以後も毎日のように書
き込みが続いています。「患者の一人」さんが、あえて「釣られ
て」と返信していらっしゃいましたが、神澤さんは「名誉毀損」
と物騒な言い方で無視する構えのようです。
神澤さんが意見を発表されることは自由なのかもしれませんけ
れども、あまりに私見に過ぎるものであれば、以前に指摘が出た
ように、御自身のホームページなりブログなりを開設すべきでし
ょう。このように反論もないまま神澤さんの書き込みが積み重な
ると、見ている方は、そこに記されている事柄が総て事実――多
くの関係者が容認する内容――と受け止めるかもしれません。
「討議場」再開時における管理人・阿部さんの投稿に基づいても、
このままでは、この場そのものが消される結果となってさえ不思
議はない状況だと思います。私としても言及したい箇所は山々あ
るのですが、幾つかだけ見解を述べます。
そもそも神澤さんの最初の書き込みはNHK『心の旅人』のビ
デオを持っている人はいないかとのお尋ねでした。私自身、残念
ながら、この番組を見た覚えがないので、内容について何とも言
えません。また、現物を見直すことが容易ではない状況で、神澤
さんの記憶に基づく“ヤラセ・捏造”との指摘が正当なものであ
るのかどうか、判断のしようがありません。ただ、神澤さんの書
き込みによれば、番組の最大の問題点は――
> 現実ではあり得ないMさんに関し放送された内容は、こうだ。
> 「生まれつきの血友病で長くは生きられないだろうと言われて
> きたMさんですが・・・(中略)・・・十数年の入院生活が終
> わったのは、血液製剤がきてからでした。」
――という部分なのであろうかと思います。
「15年ほど前」の番組で、「取材を受けた当時のMさんの年
齢は四十歳」ということは、Mさんは昭和二十年代後半の生まれ
ということになります。神澤さんは「血友病患者が『長くは生き
られない』時代は、戦後の混乱期までで、もはや終わっていた」
と書いていますが、少し年下の私が子供時代(昭和三十年代後半)
の記憶では、一般的な辞書や事典で血友病を調べると、“六歳ま
でに多くが死亡する”というような説明にでくわすことが珍しく
ありませんでした。もちろん、それは不正確な記述だったでしょ
うし、「長生きしない」というような形容がふさわしかったかど
うかは問題ですけれども、健常人と血友病者との間に大きな異同
が存在したことは否定しがたいと思います。
ただし、一口に血友病といっても、重症、中等症、軽症は大き
く異なりますし、同じ凝固因子量であってさえ、個々人の状況
(病状、体調)は千差万別です。そこで、具体的な数字の一例を
挙げると、米国における血友病A患者死亡例949例の分析では、
死亡年齢の「中央値」は、1968(昭和43)年には33歳、
1979(昭和54)年には55歳だったそうです(Aronson DL
:Am J Hematol 27 :7, 1998)。しかし現在では、先進国における
健常人と血友病者との平均寿命は、ほとんど差がなくなっている
と聞きます。
また、これは推測に過ぎませんが、「十数年の入院生活」なる
部分は、ぶっ通し入院していた十数年というよりも、頻繁な入院
を繰り返した十数年という意味合いで使われたのではないかとい
う印象を受けます。実際、私なども十代後半までは、毎年、年に
一回程度入院を経験しましたが、その後はパッタリなくなりまし
た。
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