-予防投与の時期と輸注量について-ヘイジ(2011/1/29 10:49)No.2025 ┣Re:予防投与の時期と輸注量について-高田 昇(2011/1/29 11:36)No.2026 ┃┗Re:予防投与の時期と輸注量について-ヘイジ(2011/1/29 12:22)No.2027 ┗Re:予防投与の時期と輸注量について-西村聡文(2011/1/29 16:47)No.2028 ┗Re:予防投与の時期と輸注量について-ヘイジ(2011/1/29 19:48)No.2029 ┗Re:予防投与の時期と輸注量について-ヘイジ(2011/2/5 10:45)No.2031 ┣Re:予防投与の時期と輸注量について-高田 昇(2011/2/5 11:41)No.2032 ┗Re:予防投与の時期と輸注量について-西村聡文(2011/2/5 15:40)No.2033
2025 | 予防投与の時期と輸注量について | ヘイジ | |
来週、高校生の息子が友達とスキーに行くのですが、夜出発のためバス乗車 前の21:00頃に予防投与を行おうと思います。体重は約70kgのた め、2000単位を打てば、半減期を考慮しても滑り終わる翌日夕方までは 約20%ぐらいは維持できるので大丈夫かと思いますが、いかがでしょう か?ごなたかのご助言をいただければ幸甚です。ちなみに自己注射用の製剤 も携行させようと思っています。 |
2026 | Re:予防投与の時期と輸注量について | 高田 昇 | |
記事番号2025へのコメント 理性的な考え方をされるかたと思いました。 スキーのアドバイスからちょっと離れてしまうコメントをします。 第VIII因子にしても、第IX因子にしても、輸注による上昇期待値と実測値は患者 さんによって違います。つまり大まかに言えば、第VIII因子は1単位/Kgで2%、 第IX因子は1%上昇するのですが、実際にやってみるとかなり幅(感じとして30% ぐらい)があります。個人差です。 検査がありますのでドクターが了解しなければなりませんが、一度「上昇率」を 確かめておいてはいかがでしょうか。私のやり方は、およそ因子活性が50-60% ぐらい上昇する程度の輸注をして、輸注前と輸注後15分あるいは30分目に採血を して、APTTと因子活性を測定します。前値と後の値を比較します。 さらに、望ましいのは、どれぐらいの時間でどの程度減っていくのか見ます。外 来で考えれば4時間後から8時間後ぐらいの間でポイントで採血します。夕方にな ることがあるので、検査室との話をつけておく必要があるかもしれません。 24時間のポイントまで採血して、値をグラフにプロットして線で結べば、体の中 で因子がどう変化しているか、輸注と効果のイメージがはっきりします。「用 量・反応曲線」みたいですね。 凝固因子製剤の製品の表示単位と、実際に入っている量は違います。たいてい表 示量よりも多めに入っていますし、会社によっても「盛り加減」が違います。 上昇率の検査は、年に1回ぐらいやってみてはいかがでしょうか。インヒビター がある人には当てはまりません。 広島文化学園大学 高田 昇 (前・広島大学病院) |
2027 | Re:予防投与の時期と輸注量について | ヘイジ | |
記事番号2026へのコメント 高田様(先生とお呼びすべきと拝察いたします・・) 早々かつプロフェッシナルなご助言に深謝いたします。個人差が大きいことは本で 読んで理解していましたが、そこまで大きな差異があるとは存じませんでした。早 速、主治医の先生に相談し、ご助言いただいた「基準」を把握するための検査をし てみたいと思います。 何分、来週前半の行事でもあり、とりあえずは今回は、当初の書き込みのとおりで 対処しようと思います。 |
2028 | Re:予防投与の時期と輸注量について | 西村聡文 | |
記事番号2025へのコメント 血友病A暦52年の西村聡文です。 スキー楽しみですね、私も学生の頃2度ほどチャレンジしましたが、まだクリオ 製剤(点滴静注)の時代でした。 私の場合、スポーツ時の予防効果としては、半日程度というのが実感です。 スキーは激しいスポーツです。私だったら、出発前にも打ちますが、当日の朝 にも打ちます。そうすれば、製剤の効き目がどうかなど、いらぬ不安を抱える ことなく、友達とスキーを楽しめるでしょう。今は簡単にどこでも打てますの で、人目が気になるようならばトイレでも打てます。 |
2029 | Re:予防投与の時期と輸注量について | ヘイジ | |
記事番号2028へのコメント 西村様、ご助言ありがとうございました。数字上は1%未満の重度ですが、野球 で投手をするなど、17年弱、比較的良好な状況が続いているので、前日輸注で も何とか大丈夫かなと思っていましたが、息子とよく相談してみます。 |
2031 | Re:予防投与の時期と輸注量について | ヘイジ | |
記事番号2029へのコメント お陰様で息子は3泊4日のスキーから無事に戻りました。自己注射も友人の前で臆 することなく実施でき、自信がついたようです。また、3日間滑ってもどこも痛め なかったことも彼を勇気づけたようです。これからも色々な方のご助言をいただき ながら病気に真っ直ぐに向き合っていって欲しいと願っております。ありがとうご ざいました。 |
2032 | Re:予防投与の時期と輸注量について | 高田 昇 | |
記事番号2031へのコメント ヘイジさん。 >自己注射も友人の前で臆することなく実施でき、自信がついたようです。 特にひどいイベントが起こらなかったことは良かったのですが、それ以上に友だちの前 で堂々と自己注射をしたという話。様子が想像されて、ちょっと感動しました。良かっ たですね。 日本で自己(家庭)注射療法が認められる前から、私たちは遠隔地の患者さんで始めたの ですが、その頃読んだ外国の写真つき記事。確かスウェーデンではサッカー選手の血友 病患者がいると知って、「信じられない!」と思ったものです。 不足しているものを、普通に戻すのが補充療法で、言ってみれば当たり前に見えます が、大したものですね。安全な製剤が"潤沢"に使えるようになった今は普通でしょう が、私には隔世の感がします。 高田 昇 |
2033 | Re:予防投与の時期と輸注量について | 西村聡文 | |
記事番号2031へのコメント 良かったですね、私もスキーの時が人前での初注射でした(30年位前)。案ずるより産 むが易し、の通り、本人はどきどきしていても友人はすんなり受け入れてくれます し、隠し事の無い何でも話せる友達になりますよ。 |