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-テレビ報道について-ケンスケパパ(2/5-19:32)No.1603
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1603テレビ報道についてケンスケパパ 2006/2/5 19:32

昨日、夜のニュース番組で、凝固因子製剤に牛由来の原材料が含まれている
との事。これは安全なのでしょうか?非常に不安になりました。私が使用し
ている製剤の添付文書を詳しく読み直したところ、脊柱骨から抽出したもの
も含まれているとの記載が・・・・・驚きました。食肉で輸入が禁止されて
いるのに・・・・どうしたらいいのでしょうか?

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1604Re:テレビ報道についてたろう 2006/2/10 02:51
記事番号1603へのコメント
初めて聞きました。確かにそれは不安ですよね。
ちなみにどの製剤を使われているのでしょうか。

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1607Re:テレビ報道についてたー 2006/2/10 19:40
記事番号1603へのコメント
たーです。

新聞記事については知りませんが
病院等にバイエル社のコージネイトFSの使用上の注意改訂のチラシが配布さ
れています(2005年12月)。
(バクスター社については未確認)
文章は専門用語など多く難解なので箇条書きにしますと、
以下のことが書かれています。

1.コージネートの製造過程でリコンビナント(遺伝子組み換え)のインス
リンが使用されていること。
2.このインスリンの製造過程で北米産のウシ由来原料(せき柱骨を含む)
からなる成分が使われていること。
3.ゆえに、理論的リスクは完全に否定できない。

ということで、非常に恐ろしく感じます。このあたりをマスコミは強調して
書いたのだと思います。これだけ読むと食肉販売は禁止しているのになぜ回
収されないのか疑問に感じられると思います。
牛肉は食べて(食べ過ぎて?)発症するひとがいるのは知られているので危
険だといえるわけですが、インスリンでは発症した人が見つかっていないの
で今のところは絶対危険があるとはいえませんが、絶対無いともいえませ
ん。だからコージネイトFSによるプリオン病の発症を「危険性を完全には否
定できない」という曖昧な表現になるわけです。

注意文書のなかに、
1.コージネートFSの最終製品にはインスリンは含まれていない。
2.このインスリンは米国で医薬品として使用されているものであること。
3.コージネートの精製工程で高いプリオン除去率があること。
が述べられています。

つまり、実際糖尿病患者がインスリンでプリオン病になったという報告はな
いし、たとえプリオンが混入したとしても精製工程で多くは除去されてしま
い発症の可能性はほとんどないといいたいのだと思います。

少しでもリスクを減らすために厚生省の指導もあって、近いうちに(数年以
内?)は北米産のウシを使わない製剤に切り替わることになっていくとにな
っていくと思いますが患者としては気持ち悪い限りです。

血友病薬に限らず効能効果に比べ副作用が許容できる範囲でないと薬にはな
りませんが、一般的に医薬品は市販薬であろうと処方薬であろうとどのよう
な薬も多かれ少なかれ副作用はあります。
歴史的にもいわゆる薬害エイズでは副作用(HIV感染)に対する当時の行政や
専門家たちの認識の甘さが引き起こしたものであると私は考えます。
専門家や行政の慎重かつ迅速な対応はもちろんですが、患者もくすりの有用
性と危険性を理解し適正に使用する必要があるとおもいます。
(蛇足:政府の米国産牛肉に対する対応は慎重さに欠けているとは思いませ
んか?エイズの教訓が生かされているとは思えません。国民の誰かがBSE発症
するころには、今の役人は天下りしていなくなっているだろうし、政治家の
多くはお墓に入っているからでしょうか。)

最後に改訂部分の締めくくりにこのように記されています。
「本剤によるTSE(≒BSE)の伝播リスクはきわめて低いと考えられるが、理
論的リスクを完全には否定できないことから、その旨の患者への説明を考慮
すること.」
これは製薬メーカーの責任回避のための逃げ口上ような文言ですが、
この製剤を処方している医師は患者への説明を「考慮する」必要がありま
す。(ただ表現が曖昧で説明の必要があるとは書いていない)だから心配な
方で説明を受けていない方は一度医師に尋ねてみると良いと思います。もし
その医師がこのことを知らなければメーカーへ問い合わせてもらうよう頼む
といいでしょう。(ただここに述べてあること以上の答えはあまり期待でき
ませんが)