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1319 | 海外旅行について | マイルス E-mail | 2003/8/4 12:38 |
こんにちは、25歳血友病Aの患者本人です。 9月に友人と海外旅行(イタリア‐チェコ‐ドイツを約2週間)に 行ってこようと計画しています。 僕にとって、はじめての海外旅行になるので、 薬の持ち運びなど、どうしようかと、 考えています。 通院している病院では、 「特に申請書類などはなく、もし空港などで質問されたら、 英語で答えられる程度にしておけば大丈夫。」 とのことでした。 渡航する国の大使館には前もって連絡をとっておこうとは考えているのですが、 何か他に事前に準備しておくこと、注意することなどあるでしょうか? どなたかご経験のあるかた、薬の持ち運び、「これには困った」など、 お話を聞かせて頂ければ幸いです。 |
1320 | Re:海外旅行について | 阿部 E-mail | 2003/8/5 00:50 |
記事番号1319へのコメント 阿部(Webmaster)です。 マイルスさんは No.1319「海外旅行について」で書きました。 >渡航する国の大使館には前もって連絡をとっておこうとは考えているのですが、 >何か他に事前に準備しておくこと、注意することなどあるでしょうか? 手元に、ある大学生(当時)が自費出版した「血友病と伴に海外の旅へ」という小冊子が あります。 (作者と長いこと連絡が取れなくなってしまいました・・・。尾形さん見て ましたら連絡をお願いします。以上私信) そこから少し引用しますと、 初めての海外旅行は不慣れなことが多く、出血しやすくなるので予防投与を勧める。 間隔は中二日程度。旅行期間÷3本の製剤を持っていくことになる。製剤は布製のクー ラーボックスに入れ、さらにこれをリュックに入れておく。アイスパックで低温を保 つ。 血液製剤が手荷物検査で不信を抱かれた場合(粉状ゆえ、税関で麻薬と間違われる危険性 あり)、そのときにサンプルとして提出することを考慮に入れて2本ほど余分に持参する ことを勧める。なお、今まで税関で引っかかったことは無い。 製剤、輸注セットなどは必ず手荷物として機内に持ち込む。荷物の積み残し、盗難、別 空港への誤送などのリスクがあるため、荷物として預けない。 現地到着後は製剤を冷蔵保存。製剤が入らない小さな冷蔵庫しか無い場合はフロントに お願いして保存してもらう。冷凍にならないよう注意。クーラー・ボックスごと預け、目 立つようにしておいたほうが紛失しなくて良い。 次の宿泊地に移る際にアイスパックなどが必要となる場合は、事前にフロントへお願い しておく。 等などが挙げられております。 それでは楽しい海外旅行をお過ごしください! #先週は米国に行っていたのですが、飛行機の搭乗検査が異常に厳しかったなぁ #カバンひっくり返されるは、ベルト外せだの、靴を脱げだの・・・・ #最近は物騒なので気をつけてくださいね! ---------------- 阿部(Webmaster) |
1321 | Re:海外旅行について | マイルス E-mail | 2003/8/5 23:19 |
記事番号1320へのコメント 佐藤です。 こんなに早く返信して頂いて、 しかも事細かく教えて頂いて、感謝しております。 阿部さんは No.1320「Re:海外旅行について」で書きました。 >初めての海外旅行は不慣れなことが多く、出血しやすくなるので予防投与を勧める。 >間隔は中二日程度。旅行期間÷3本の製剤を持っていくことになる。製剤は布製のクー >ラーボックスに入れ、さらにこれをリュックに入れておく。アイスパックで低温を保 >つ。 そうですね、日本と違って何処にでもエレベーターなどある訳ないでしょうし、 歩くことも多くなると思うので、多めに持って行くようにします。 サポーターなども持っていこうかなと、思いました。 >製剤、輸注セットなどは必ず手荷物として機内に持ち込む。荷物の積み残し、盗難、別 >空港への誤送などのリスクがあるため、荷物として預けない。 いやー途中で誤送されたらほんと大変です。気を付けます。 >それでは楽しい海外旅行をお過ごしください! はい! しっかり楽しめるように、事前準備は怠らないようにします。 有難うございました。 |
1322 | Re:海外旅行について(基本的に冷蔵は不要) | 西村 聡文 E-mail URL | 2003/8/6 16:49 |
記事番号1319へのコメント マイルスさん、こんにちは、血友病A暦45年の西村 聡文です。 >9月に友人と海外旅行(イタリア‐チェコ‐ドイツを約2週間)に >行ってこようと計画しています。 いいですね、ドイツは行ったことがありますが、イタリア、チェコは ありません、うらやましい! >薬の持ち運びなど、どうしようかと、 私がはじめて海外旅行をしたのが20数年前、30日ほどの旅行でしたので 念のため20数本持っていったと思います。もちろん非加熱濃縮製剤の頃で、 製剤の大きさは今の数倍、それだけで大きな荷物となってしまいました。 最初は2〜3日に一回のペースで打っていましたが、残して持って帰っても 重いし、お土産が増えるので、後半は毎日打っていました。旅行中は運動量が 普段より多くなるので、予防投与が必須でしょう。 布製のクーラーボックスに入れましたが、当時から旅行時などの 短期間ならば保冷の必要は無いとの話でしたのでアイスパック等は 入れていませんでした(重くなるので)。 それでも心配でしたので、ホテル等では冷蔵庫に預けたりしました (部屋に冷蔵庫の無い部屋もあります)。 でも、最近では普通のカバンに入れていきますし、直射日光の当る 車中に放置しないといった程度で、保冷に気を使っていません。 特にリコネイトなら正式な保存条件が30℃以下となっていますし、 他の第8因子製剤も短期ならば大丈夫です。 機内への持ちこみに関しては、製剤及び溶解液は持込手荷物に、 輸注セットは預入荷物にと分けています。というのも、針が危険物と 見なされてはいけないと言う事と、最悪のときでも製剤さえあれば 輸注セットは何とかなるんじゃないかなと思っているからです。 >「特に申請書類などはなく、もし空港などで質問されたら、 >英語で答えられる程度にしておけば大丈夫。」 基本的にはこういうことなんですよね、私も最初のときは心配で英語にも 自信がありませんでしたので、主治医の先生に英語の説明文を書いて もらって持っていきました。そして初めての入国のときにこの薬は何かと 聞かれましたので、それを見せたところ別室へ連れていかれ、そこでもまた この人の持っているのは薬だと言う証明書をもらいました。 というふうに役に立ったのですが、いつしかその証明書も無くしてしまい、 また、入国のときに聞かれたのもその一回きりでしたので、最近は何の 用意もせずに出かけますね(英語力はついていませんが、度胸はつきました)。 >渡航する国の大使館には前もって連絡をとっておこうとは考えているのですが、 そういうことは考えたことも無かったですね。どんな反応があるのか 楽しみです。レポートお願いしますね。 >何か他に事前に準備しておくこと、注意することなどあるでしょうか? 「たけ」さんの交通事故のレポートにありますように、血友病を証明する ものを肌身はなさずしておくことですね。気を失っていて説明できない時も ありますから。私も最初の海外旅行の時に Hemophilia A と彫ったプレートを 作ってペンダントにしてつけていました。これもどこかに無くして、 つけていませんが(そういえば、とある女性からもらった飾りといっしょに していたので女房が捨てたのかな?)、最近はネットでカッコいいものを 手軽に作ってくれるところがあるようなので、新しく作ろうかなと 思っています(次に海外行く時にはね)。 それと、各国の治療センターが、確かバクスターのサイトに掲載されて いたと思ったのですが、見れなくなっています。一時的に見れないのか どうか分かりませんが、このような情報を最近は手軽に入手できるので 便利になりましたね。 >「これには困った」など、 「困った」というか、アメリカで長距離バスに乗ろうとしたとき、 製剤を入れていたバックが大きすぎたのか、荷物室に入れるように 言われましたが、飛行機同様紛失を恐れた私は手荷物として車内に 持ち込みたいと主張し、運転手と大声での言い合いとなりました。 結局持ちこんだのですが、特に海外では、多少言葉が通じなくとも 自己の主張を大きな声ではっきりと言う事が大切でしょう。 それでは楽しんでいってらっしゃい。 |
1323 | Re:海外旅行について(基本的に冷蔵は不要) | マイルス E-mail | 2003/8/9 13:45 |
記事番号1322へのコメント こんにちは、佐藤です。 今日は台風10号の影響で、荒れ模様ですね。 バイトに行くのが、多少面倒になってます、、、 西村さん、 御自分の経験をもとに、色々と教えていただいて有難うございます。 特に「英語の説明文」などは、用意して行くことにします。 また薬の持ち運びなど、なんとなく想像がついたので、安心できました。 僕も英語力には全く持って自信がないですが、 薬の説明ぐらいは、事前に話せるようにしていこうかなと思います。 |
1342 | 『海外旅行』後記 | マイルス E-mail | 2003/9/27 22:21 |
記事番号1319へのコメント 以前に相談させて頂いた、マイルスです。 学校の試験日程の都合で、 ヨーロッパに行く予定が、急遽NYに変更となったため、 渡航国(USA)大使館には、製剤の持ち運びに関して、 連絡を取らずに行ってきました。 長々となりますが、幾つか報告します。 ちなみに診断書、製剤、輸液セットは 手荷物として運びました。 @出入国に関して 日本でも、USAでもセキュリティチェックでは引っかかりませんでした。不思議と針 などは、透視機器には反応しなかったようです。ただ時期が時期なので、前もって警 備の方に、Medical needleが入っていると話し、診断書をみせてから通過しました。 また搭乗の際には、カウンターで事情を話すと、搭乗員の方が出てきて、機内で使 わないなら搭乗員の方で預からせて欲しいとのことで、診断書とともに預けて機内に 乗り込みました。 いずれも友人が前もって航空会社に連絡を取ってくれたおかげで、スムーズにこと が運びました。航空会社からは、英文の診断書を持参すること、機内手荷物として持 ち込むように連絡がありました。 当日は航空会社のラウンジ(VIP-ROOM?)で、前もって事情を説明していたので、 搭乗員へは航空会社の方が連絡を付けておいてくれました。 A現地での生活 4泊滞在してきたのですが、アドバイスして頂いたように、通常の倍の製剤を持っ ていき、全て使ってきました。やはり歩きなれない土地で、日本のようにエスカレー ターがあるわけでもないので、多めにもっていって正解でした。また現地で緊急に連 絡の取れる病院を、かかりつけの医師に教えて頂いていたので、安心できました。 (米国の血友病協会のHPにリストアップされています。) NYでは、日中は美術館を巡ったり、グラウンド・ゼロに赴いたり、 夜は野球の試合観戦やジャズクラブなど、 盛りだくさんの日程をこなし、 ホントに楽しく旅行することが出来ました。 ただ語学力の無さは痛感しました、もし友人が居なかったら、製剤の説明など、 色々問題があったと思います。出入国での説明などは、もっと自分で準備するべきでし た。自分のことなのに、情けない、、、、、 旅行を通して、正直今まで病気であることにこだわって、一番差別的だったのは 僕自身だったのかもと感じ、改めて自分を見つめる良い機会になりました。 最後になりますが、事前にアドバイスしていただいた方々、 どうも有難うございました。 |