CHPnet お気楽会議室
Free Talk !

[記事表示に戻る] [ツリートップの表示に戻る]

-肝炎の感染-H.I(11/15-02:30)No.1212
 ┣Re:肝炎の感染-supremered(11/15-03:48)No.1213
 ┗HGVとTTVは研究途上だが今のところは静観か-高田 昇(12/21-17:20)No.1215


トップに戻る
1212肝炎の感染H.I E-mail 2002/11/15 02:30

 はじめまして。以前から拝見させていただいております。
血友病A型の31の男、H.Iです。

 突然ですが、質問よろしいでしょうか?
肝炎なんですが、、、。
肝炎にもいろいろ種類があるらしいですが、最近、自分が少しだけ
知ったんですが、G型と、TTV型は、血友病の人も感染するのでは?
と聞きました。G型が25%、TTV型が27〜60%だそうです。
感染経路は、「血液を介して」らしいです。

 今のところ、この2つの肝炎に関しては、自分は、これしか知識
がないんですが、本当のことなんでしょうか?本当ならば、いつ頃から、
感染されてるのでしょうか? また、性行為等で、女性に感染する、
してしまった、可能性はあるのでしょうか??
B、C型に比べると解明されていないこもしれないんですけども、
もしわかる方がいらっしゃいましたら、お手数ですが、コメント
していただくと嬉しく思います。

 ちなみに自分は、B、C型でもあります。このことに関しても、
聞きたいことはありますので、またその時はよろしくお願いします。


トップに戻る
1213Re:肝炎の感染supremered 2002/11/15 03:48
記事番号1212へのコメント
 こんにちは。40歳代の本人です。

>今のところ、この2つの肝炎に関しては、自分は、これしか知識
>がないんですが、本当のことなんでしょうか?

 事実のようです。血友病患者の感染率については、G型は、同じくらい、
TTVは、もっと高い数字を聞いたことがあります。

>本当ならば、いつ頃から、感染されてるのでしょうか?

 どちらも、近年(G型=1995年、TTV=1997年)発見された
ばかりですし、感染時期は特定しがたいでしょうけれども、当然、発見よ
りも前、各人の(人血由来)血液製剤の使用開始に伴ってと想定されます。
 以前は、A型肝炎、B型肝炎しか特定されておらず、それ以外の肝炎は、
「非A非B肝炎」と総称されていたわけですね。その「非A非B肝炎」が
C型肝炎を筆頭に次第に分離されて、D型、E型、G型、TTVが見つか
ってきました(F型も存在するという説もありますが、確定していないよ
うです)。多分、今後も、増えて行くのでしょう。

>また、性行為等で、女性に感染する、
>してしまった、可能性はあるのでしょうか??

 ネットで調べると、G型については性行為感染の可能性を指摘する報告
もありますが、やはり、確定的な事は、まだ判っていないようです。
 なお、B型肝炎は確実に性行為感染の可能性がありますが、C型肝炎の
場合は血液感染が主で、性行為感染の可能性は、それほど高くないと見ら
れているようです。
 これはあくまでも参考程度ですが、G型肝炎は劇症肝炎との関連が疑わ
れるものの、“単独での慢性肝炎は少ない”、TTVは“単独で肝炎を生
じることは少なく、程度も軽い”という見方を聞いています。

トップに戻る
1215HGVとTTVは研究途上だが今のところは静観か高田 昇 E-mail URL2002/12/21 17:20
記事番号1212へのコメント
 広島大学病院の高田です。B型肝炎、C型肝炎については私たちのHPでも
少し説明しています。
http://www.aids-chushi.or.jp/c7/2002/ch10.html

 さてG型肝炎ウイルスを調べる検査キットは研究的なものであり、公的な認
可を受けたもの(保証)ではありません。日本の献血人口の1%近くが感染して
います。TTVも後から見つかったウイルスで、遺伝子の変化を広く捉えると
10-50%の日本人が感染している(=ウイルスを持っている)ようです。

 元々両方のウイルスは「輸血後に発生した肝炎」の患者から見つかったので
すが、逆に「このウイルスを持っている人は肝炎の状態にある」という証拠は
ありません。また広範な調査で、これらのウイルスが慢性肝炎、あるいは肝臓
癌など、人間の寿命を短くする病気を起こしているというはっきりした証拠は
ありません。(一時的な肝炎は起こる可能性があります。)
http://www.igaku-shoin.co.jp/nwsppr/n1999dir/n2366dir/n2366_03.htm

 それで、年間600万人の人から献血を受けて、赤血球、血小板、そして血漿
分画製剤が作られています。献血を減量とするクロスエイトMやコンファクト
Fの場合は、ウイルスを殺す複数の処理が加えられており、これらのウイルス
は理論的に大丈夫と思います。なお処理をしてもウイルスの遺伝子は検出され
る可能性があります。もちろん赤血球や血小板はそのまま、年間100万人に輸
血されています。

 研究は現在も続けられているので、将来ガラリと変わる可能性はあります。
新しい重要な事実がわかったら、私たちのサイト、あるいは広島の友の会(広
友会)のサイトなどでお知らせします。
http://www.aaieba.gr.jp/