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元記事
2341 Re:皮下注射の効果 西村聡文
「皮下注射の製剤」とは、中外製薬のヘムライブラ(一般名:エミシズマブ)の
ことですよね、以下その前提で。

私自身は使ってないのですが、、、

世界的にはメチャメチャ売れているようで、「ブロックバスター(1 billion 
dollar=1000億円以上の売り上げ)」とか「ゲーム・チェンジャー」と評価さ
れ、中外製薬株価絶好調の要因と、血友病のこと何も知らなさそうな株価アナ
リストが取り上げるほどです。

多くの国で、血友病A治療薬のシェア、ナンバーワン(以前はアドベイト/アデ
ィノベイト)、第一選択薬となっている模様です。

さて、その効果ですが、当初は8因子換算で20から30%相当とされていました
が、最近は若干トーンダウンし15%相当とのことです。

もっとも、「8因子換算」という効力を定量的に測定する技術がありませんの
で、なんとなくそれぐらい、という感覚なようです。


「8因子換算15%相当」が他の製剤と比較してどうかということになります。

8因子製剤は1単位/kgを投与すれば2%上がります、50kgの人が1000単位打てば
40%、2000単位打てば80%上がります。

その40とか80とかと比べれば15って低いと思われる人がいたら、それは間違い
です。

ヘムライブラはずーと15%相当くらい効いているので、40とか80は、打った直
後の「ピーク」の値ですので、次に打つ前の値「トラフ」と比較するのが公平
と言えます。

既存の8因子製剤すべては承認申請時の治験が1%の「トラフ」で検証されてい
ます。

ですので、週2回とか3回の標準的な投与では、数%のトラフ値しか達成できな
いので、既存の8因子製剤より効く、という評判もなっとくです。


最初に書きましたが、私自身ヘムライブラを使ってはいません。

数%のトラフ値よりも効くと感じるか、数%しか達成できないと考えるか、、

私は、試行錯誤の上、80%くらいの「トラフ」でないと出血ゼロを得られなか
ったため、既存の8因子製剤を使っています。

ヘムライブラは15%相当くらいの効果で固定されますが、既存の8因子製剤は使
い方により、「トラフ」値を設定できます。

それぞれの活動量や適性を見極め、ご自身にあった薬を選択できる、今は良い
時代になりました。


長々と書いてしまいましたが、要約すれば、ヘムライブラは良い薬だと思いま
す。


製剤選択の参考になれば幸いです。


Re:皮下注射の効果 へのコメント

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