タイトル: 血友病の俗説についての個人的なまとめ
投稿者 : 匿名検索者
URL : 未登録
登録時間:2014年7月5日09時53分
本文:
成人済みの血友病男性です。恋人が出来たことを契機に、改めて自身の血友病
を検索してわかったことをまとめます。他の方の参考になれば幸いです。ま
た、間違いがあれば指摘してください。
Ｑ１．血友病男性の子供は血友病になるのか？
Ａ１．詳しい説明は医者に任せるとして、結論だけ。息子は正常児に、娘は保
因者になります。従って、血友病の影響が出てくるのは娘の子供（孫）の世代
です。血友病女性の場合はもう少し複雑ですので、医者に聞きましょう。
Ｑ２．セックスはしてもいいの？
Ａ２．コンドームをつけて避妊している場合は、大丈夫です。また精液それ自
体が相手に付着するだけなら、危険性はありません。念のため、HIVやC型肝炎
などにかかっていないかを、事前に調べておく必要があります。また、病気に
かかっていなくても、血液に触れる行為は避けたほうがよいでしょう。
Ｑ３．血友病に効く食事はあるのか？
Ａ３．ありません。第八因子（または第九因子）の欠落は、食事によって補え
るものではありません。一例として、カルシウム（チーズなど）やビタミン
K（納豆など）が止血に関係しているかのように言われますが、止血プロセス
の一部が欠落している以上、全く改善の効果はありません。
Ｑ４．血友病の飲み薬というものは発明されるのか？
Ａ４．開発される可能性はありますが、現段階ではそういうものはありませ
ん。第八因子は高分子たんぱく質であり、ほぼ100％が胃で消化されてバラバ
ラに分解されます。再合成はされません。胃で溶けず、腸で溶ける薬というも
のもありますが、やはり高分子たんぱく質なので活性を保ったまま血液に吸収
されるということはありません。
Ｑ５．遠足や出張で、長距離を歩くんだけど、どうしたらいい？
Ａ５．個人的には、前日の製剤の事前輸注と、当日のポンタールとトランサミ
ンの併用がおすすめです。
たいていの場合、足（私の場合は左足首）が痛くなるとそれに引っ張られて
色々な関節に無理がかかり、最悪両方の足を痛めて身動きが取れなくなりま
す。
なので、そろそろ痛くなりそう！と思ったタイミングでポンタールとトランサ
ミンを服薬しましょう。不足しないように、多めに所持しておくのがいいと思
います。
もちろん、ポンタールとトランサミンは一時しのぎですから、帰ったあとで痛
みと腫れがぶり返しそうなら、製剤の輸注を行います。
以上です。参考になれば幸いです。
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